ウガンダ南部、ルウェンゾリ山脈のふもとから届いた特別なコーヒー。
アフリカ大陸のほぼ中央、ウガンダは世界第6位のコーヒー生産国。
その大半はロブスタ種ですが、今回ご紹介するのは、希少なアラビカ種。
標高4,000m級の山々が連なるルウェンゾリ国立公園の周辺で、1,200〜1,800mの中腹に点在する小規模農家によって丁寧に育てられています。
この地域には車道がなく、農家さんたちは収穫したチェリーをロバに乗せて、険しい山道を何時間もかけてウォッシングステーションまで運びます。
そのひたむきな努力が、このコーヒーの特別さを物語っています。
もともとこの地には、ケニア由来の「SL品種」と呼ばれる、高品質なブルボン系アラビカが根付いていました。
かつては流通の仕組みが整わず、他国の豆と混ざってしまうなど、ポテンシャルが十分に活かされることはありませんでした。
しかし今、輸出業者「キャラガニコーヒー社」と精製を担う「アグリエボルブ社」が中心となり、
生産者への教育や流通改革、品質向上プログラムを実施。ようやくこの土地本来の魅力を活かしたコーヒーが生まれつつあります。
ジューシーな口当たりと、柑橘を思わせる明るく鮮やかな酸味。
ウガンダの人々の誇りと情熱が詰まった、まさに“再発見されたアラビカ”ともいえる一杯です。
かつて埋もれていた原石が、いま確かな輝きを放ち始めました。
ルウェンゾリの雄大な景色に思いを馳せながら、どうぞご堪能ください。
✔︎フレーバーノート
中煎りで引き出されたのは、青肉メロンのような爽やかな甘みと、ジューシーな柑橘の酸。
なめらかな口当たりと、澄んだ後味が心地よい一杯です。
【特徴】
香り ★★★★★
コク ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
酸味 ★★★★☆
苦味 ★☆☆☆☆